貴船の川床といえば鴨川沿いの川床とならび京都の夏の風物詩として有名です。
鴨川の川床は"ゆか"と読みます。
ここはベランダのように鴨川の方へ張り出したところでお食事をします。
対して、貴船の川床は"かわどこ"と読みます。
こちらでは実際に川の上に床を張ってその上でお食事をします。 5月〜9月に川床営業されています。
今回は実際に行ってみた貴船の川床を紹介します。
叡山電車の貴船口駅に着くと貴船までは約2km歩いて30分程です。
山の中なので涼しいですし歩いている方も多いです。歩いて行く以外にも京都バスが出ています。
料亭にお食事の予約を入れておくと貴船口駅まで車で送迎してもらえます。
貴船にはたくさんの料亭があります。それぞれ趣向を凝らしていて迷ってしまいます。
貴船 右源太
貴船 右源太 Kifune Ugenta | 川床料理 料理旅館
ミシュランガイドにも掲載されていてメディアにもよく取り上げられています。貴船のなかでも特に料理が評判です。
奥貴船 兵衛(ひょうえ)
京都貴船 川床料理 料理旅館【奥貴船 兵衛】
川床のロケーションが素晴らしい!お料理も6〜7000円からとリーズナブルです。カフェもされていて甘いもの好きには嬉しい限り。
貴船 べにや
京都貴船 川床料理旅館 貴船べにや
最大級の広さのある川床で団体でも安心です。水面からの距離も近く足をつけることもできます。
貴船 仲よし
貴船 仲よし
こちらの川床の川幅が狭いので流れが速いです。ですのでこちらの川床はさらに涼しく暑い夏にはぴったりです。
そんな中、今回訪れたのは…
京の奥座敷 ひろ文さんです。
京都貴船 料理旅館ひろ文
貴船の川床で紹介されている雑誌やパンフレットによく掲載されている料亭さんです。こちらでは懐石料理もさることながら、鍋もの、さらに流しそうめんもあります。川床でいただく流しそうめんは風流で格別です。
叡山電車に乗る前に予約の電話を入れました。その日は台風が近づいてきていてお天気も夕方から雨予報だったため運良く空いていました。
貴船口駅に着いてちょっと坂を下ったところに送迎の車が来てくれていました。
車で川沿いに登っていくこと5分。ひろ文さんに到着しました。
川床にはお手洗いがないので先に済ませて行きます。
階段を降りるとすぐに川床が広がっています。1つの川床に10組ぐらい。川上、川下にも川床があります。
傘や提灯と青々とした葉とのコントラストが美しいですね。
とりあえずビールをいただきます。非日常で飲む酒はおいしい!
今回お願いしたのは懐石料理。
食べるのに夢中で写真はほとんど撮ってませんでした。 でもこの鱧は美味しかったなぁ。
そんてメインは鮎。いまにも泳ぎだしそうな鮎は絶品でした。
川下の川床では流しそうめんをしていました。これもまた風流でいいですね。次回は流しそうめんにしてみるのも面白いかも。
懐石はじっくり2時間程かけていただきました。最後〆のご飯時に雨がパラパラときてだんだん降り始めました。
上部によしずが貼ってありますがさすがに雨が強くなると川床は中止。お部屋に移動してのお食事となるそうです。
なので〆のご飯だけは急いでいただきました。ほかの席の座布団や机などを撤去しているなか、ビニール傘とタオルをいただき傘をさしながら食べるというなかなかない経験もできました(笑)この傘はその後に訪れた貴船神社でも大活躍でした。
普段なかなか体験できない風流な空間でした。ランチにしてはお値段が張りますが行ってよかったです。暑い夏を乗り切る先人達の知恵というのは素晴らしいですね。
このあと貴船口駅まで送っていただけるとの事でしたが貴船神社にも行きたかったですしぷらぷらと歩いて帰ることにしました。
おしゃれなうちわも頂きました。かわいい。